オーガナイザーチームから

私たちは、NVCを共に学び、共に探求してきた仲間たちでもあり、 それぞれがこのプロジェクトに、心からの想いと献身を込めて取り組んでいます。
龍村ゆかり(るりら)
CNVC認定トレーナー
2021年。CNVC認定トレーナー候補生として3年目を迎えていた私は、ヨラムに一通のメールを送りました。
「10年ほどNVCを学び、ここ3年は候補生としてトレーニングを続けてきました。でも、私は英語でのやりとりができません。この先、認定のプロセスを進めるには、そのことに大きな壁を感じています。……それでも、私はあなたからNVCを深く学びたい。あなたの提供する年間のトレーナートレーニングコースに、どうしても参加したいのです。リアルタイムでの参加は難しいけれど、録画されたクラスを翻訳しながら少しずつ学ぶことはできます。」
言語の壁が、そのまま学びの壁となって立ちはだかり、海外のトレーナーたちと心を通わせることができない――。
そんな葛藤を重ねてきた私にとって、ヨラムの返事は、思いがけない光のようなものでした。
「日本人のトレーナーが英語を話せなきゃいけない理由なんて、ほんとうにひとつもないと 思うよ!だからこそ、あなたが“あなたのまま”で夢を追いかけてることが、僕はとってもうれしい。」
――その言葉が、私をどれほど支えてくれたか、言葉では言い尽くせません。
ヨラムはどうしたらそれが可能になるか一緒に考えてくれました。私はこのトレーナートレーニングの年間コースを日本語で学ぶ仲間を募り、クラスをスタートさせました。(あの特別な時間を共に走ってくれたともちゃん、実穂ちゃん、ちゃこちゃん、まりさんに改めてありがとうを伝えます)本体のクラスと並走しながら始まったその時間は、NVCの「在り方」を体に染み込ませていくような、深い学びの連続でした。
もしあのとき、勇気を出してヨラムのクラスに飛び込んでいなかったら――今の私はいなかったかもしれません。
そのくらい大切なものを、たくさん受け取りました。
なかでも最も心に響いたのは、その「純度」と「深さ」でした。
ただのスキルではない、生きたNVC。
その本質に、私は初めて出会ったように感じたのです。
「いつかヨラムと出会いたい」
「日本でNVCを学ぶ仲間と一緒に、その場を分かち合いたい」
そんな思いを胸に温め続けてきて……いま、その夢が、いよいよ形になるかもしれません。
もちろん、何が起こるかわからない時代です。けれど、2026年4月、ヨラムが日本の大地に降り立つ日を、私はいまから楽しみに心に思い描いています。
どうか一緒に、ヨラムを迎えてくれませんか?
この特別な機会を、ともに創っていけたらうれしいです。
中村真紀(まき)
CNVC認定トレーナー
2021年、仲間聡子さんが企画してくださったヨラムの初来日イベント。私もとても楽しみにしていたのですが、コロナ禍の影響でオンライン開催となってしまいました。それでも、日本の参加者に向けて丁寧にデザインされたそのオンラインイベントは、今でも心に残る、私にとってNVCの大きな学びのマイルストーンとなっています。 (仲間聡子さん、そしてあのイベントを支えてくださった皆さんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです)
その後、NVCの学びを深める中で、私は何度もヨラムのオンラインコースを受講することになりました。とはいえ時差の関係で、私は毎回録画での参加。それでも、繰り返し学ぶうちに、NVCの奥深さ、そしてそれが私たちの関係性や人生そのものにどう影響を与えるのかについて、じわじわと腑に落ちていく感覚がありました。

ヨラムの講座の魅力は語りきれないほどたくさんありますが、ひとつ挙げるとしたら、彼がいつも“ありのままの自分で生きている姿”をそのまま私たちに見せてくれることだと思います。
それは、NVCを「教える人」という立場にとどまらず、彼自身がNVCを日々生きている——その在り方そのものが、私にとってとても響いています。
たとえば、彼のデモンストレーションはただの“見本”ではなく、「リアルな人生そのもの」と感じられるものであったりします。そしてそのあと、「僕はこれを25年以上やってきたからこう見えるけど、みんなは初めてなんだから、失 敗してもいいからまずは楽しんでね」というようなことを伝えてくれて、最後に「意味のある楽しい体験をしてきてね!」と、温かく送り出してくれる。
ときには講座が思い通りに進まなかったときに、「今、自分の講座がつまらない、意味がないと自己批判が湧いてきている。みんなが今どう感じているか、よかったら教えてくれる?」と、そんな自分のリアルな内側までも開いて見せてくれることもあります。
NVCは「学び」という枠を超えて、人生と深く関わるもの。探求に終わりはなく、私たち自身がそれをどう生きるかにかかっている——そんなことを、ヨラムの講座はいつも思い出させてくれます。
今回の「ヨラム初来日」という貴重なご縁を、たくさんの方々と一緒に味わいながら、探求できたら嬉しいです。
今井麻希子(こまき)
CNVC認定トレーナー
ヨラムの存在に触れる機会を与えてくれたのは、彼の伝えるNVCに魅了され、彼と連絡をとり、日本語字幕をつけて日本の人たちに届けてくれた仲間聡子さんでした。実際にその動画に触れて、彼の言葉やたちふるまいから感じるNVCの持つ可能性への信頼、パワーに魅了された日のことを、とても鮮やかに覚えています。
2021年に予定されていたヨラムの初来日ワークショップは、コロナ禍によりオンラインへと変更を余儀なくされました。以降「いつの日か、機会がくることを・・・」と想いから、また、「日本人が日本語でじゅうぶんに学べる環境をつくりたい」という強い願いに導かれてこの企画が実現しようとしていることに、特別な想いを感じていま す。NVCの学びや実践において本当に豊かだなと思うのは、その多様性です。新たな視点や体験の中であうことが、きっと私たちのやわらかな感受性や気づきの芽をひらかせてくれることと思います。2026年4月、春の日に会場でお目にかかれますことを、楽しみにしています。
山畑久江(ちゃこ)
CNVC認定トレーナー候補生
このたび、CNVCトレーナー ヨラム・モセンゾン氏をお迎えし、特別ワークショップを開催するにあたり、オーガナイザーをすることに不安より喜びがまさっております。
私は2021年の来日を夢見ておりましたが、コロナ渦により残念ながらその際オンラインになってしまいました。しかし、その後2022年からの数々の彼のオンラインコースを受講させてもらいながら、いつか日本で対面の講座を受けて観たいと心待ちにしておりました。
ヨラムは、言葉と身体、理論と体験をひとつに統合する体現、深い共感を引き出す「ストリートジラフ」、多文化に寄り添う順応性、そして参加者自らの学びを共創する「ファシリテーション」の達人です。
今回のワークショップでは、ヨラムならではのシンプルかつパワフルな具体的なエピソードを通じて、NVCの本質を“からだで”理解し、日常や職場で活用するスキルを伝えてくると今から準備をしながらそんな場に来てくれた皆さんと彼の場にダイブすることを心から楽しみにしております。